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【Blog.8】人事担当者向け「⑥産業医はどうやって選べば良いか? 〜産業医紹介会社について説明します〜」

さて、今回は、「産業医の選び方」の初回で紹介した選択肢である「③産業医紹介会社」について説明します。
産業医紹介会社は、言うまでもなく産業医を紹介する会社です。
大勢の産業医を紹介要員として登録し、派遣する業務を行なっており、以下の特徴を初回に挙げて説明しました。

【特徴】
・まとまった人数を紹介できる。
・費用はリーズナブルなものが多め。
・クオリティに差があり、産業医初心者が多い。
・待機要員がいるため、医師個人の都合で急遽辞める事も多く定着率が低い。
・産業医を集めてマージンを取るだけのビジネスモデルのため、ハイクオリティな産業医は中抜きを嫌って抜けていく。
・安い料金にするため、法令違反擦れ擦れの条件設定をしている会社もみられる。
・あくまで紹介業のため、産業医業務そのものには一切責任を取らない。



まず、メリットとしては、まとまった人数の対応が可能な点でしょう。
事業所が複数あり、「とりあえず産業医選任を満たしたい」「まずは選任義務を満たし、クオリティは二の次」、「まとまった管理をしたい」という場合に向いています。
また、費用は医師会などと比べ、リーズナブルなものが多いというのも特徴でしょう。

デメリットですが、やはり単なる仲介業のため、肝心の産業医業務は産業医個人の資質に依り、クオリティも様々な点が挙げられます。
ちなみに、私も紹介会社の依頼でキャリアを積んだ経緯がありますが、前任の産業医があまりに酷くてチェンジになって舞い込んだ案件がほとんどでした。
また、待機要員がいるため医師個人の都合で急遽辞める事も多く、ハイクオリティな産業医は中抜きを嫌気して抜けていきます。

要は、単に中抜きしてマージンを取るだけのビジネスモデルであり、更に近年は質の悪い業者が増加傾向であり、注意が必要です。
安い料金にするため、法令違反擦れ擦れの案件設定するなど、様々な手法がみられます。

各々の会社で「当社ではクオリティの高い産業医が在籍!」と謳っていますが、実際は単に登録人数次第であり、選りすぐりという訳ではありません。
これらの詳細については別回で解説していきたいと思います。

また、あくまで紹介業のため、産業医業務そのものには一切責任を取りません。紹介会社が紹介した産業医が問題を起こし、労災・訴訟になった場合でも、責任を問われるのは企業とその産業医になります。


以上の点に充分留意して利用する必要があります。

→To be continued(続く)...


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ウェルストン産業医事務所 
代表 石井辰弥

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