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【Blog.3】人事担当者向け「①産業医はどうやって選べば良いか?」

 今回は企業の人事担当者の方向けに、「産業医の選び方」について数回に分けて考えてみたいと思います。

「産業医をどこに依頼するか?」

正直、人事担当者にとっては皆目見当もつかない事柄かと思います。

「ウェルストン産業医事務所がオススメ!」と言い切ってしまえば単なるポジショントークになってしまうだけなので、順を追って整理しましょう。

ちなみに、産業医は保険診療ではないため、保険診療でみられる様な制約が入っておらず、独特の様相を呈しています。この辺りについてもリアルな実態を語っていこうと思います。

さて、結論から言うと、「ココに任せれば正解!」という所は無く、「自身の企業に最も適した所に依頼する」という事が大事です。


まず、産業医を依頼できるのは主に、

①日本医師会など
②産業医業務も行っているクリニック
③産業医紹介会社
④ 産業医事務所

などが挙げられます。以下、特徴をまとめてみました。

①日本医師会

各地域の医師会WEBサイトから依頼できます。
全国どんな地域にも医師会がありますので、他の選択肢が無い地方では必然的にこちらになります。

・医師会に所属している医師(主に開業医)のみ
・委託料が高め
・地域で力を持っている医師が担当になる場合、しがらみが生じやすい。
・老齢でオンライン対応力や、メンタル対応力がない場合でも変え辛い

といった特徴があります。

 

②産業医業務も行っているクリニック

クリニックの休診日や休診時間を利用して産業医活動を行っています。

・クオリティに差がある。
・費用は開業医水準に合わせて高め。
・費用が安い場合、いわゆる名義貸し産業医の可能性がある。(名義貸し産業医はもちろん違法です!)
・休診日に限定されるため、臨時対応など時間の融通が効きにくい。

 

③産業医紹介会社

大勢の産業医を紹介要員として登録し、派遣する業務を行なっています。

・費用はリーズナブルなものが多め。
・まとまった人数を紹介できる。
・クオリティに差があり、産業医初心者が多い。
・待機要員がいるため、医師自身の都合で急遽辞める事も多い。
・産業医を集めてマージンを取るだけのビジネスモデルのため、ハイクオリティな産業医は企業と直接契約して抜けていく。
・安い料金にするため、法令違反ぎりぎりの条件設定をしている会社もみられる。

 

④ 産業医事務所

産業医である医師が経営しており(稀に紹介会社が産業医事務所を名乗るケースもみられる)、

・ハイクオリティな産業医が多い
・所属産業医の数は事務所により差がある。
・費用はリーズナブル〜高めまで様々。
・小規模の場合が多いため、新規受付不可の場合もある。
・臨時対応などの融通は、事務所により様々。

 

さて、長所・短所も交えた各々の特徴をまとめましたが、いかがでしょうか?

私は臨床医・産業医の両方に携わっている立場上、上記①〜④全てに関係があり、自身の知見をまとめさせて頂きました。

次回以降はどんな企業が①〜④のどれに依頼するのが良いかを、綴っていこうと思います。

→To be continued(続く)...


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ウェルストン産業医事務所 
代表 石井辰弥

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